面白い仕事につながる縁

「働き方を見つめ直す」「自分だけの生き方を創っていく」

そんな想いの延長線上にある選択肢のひとつが、独立や起業をすること。

中国をはじめ諸外国と比べると日本の起業率はまだまだ低く、経済に勢いがなくなりつつある一因とも言われています。同時に“起業から10年以内の生存率3割以下“とも言われている日本の社会。

自分の力だけで生きていくには大変な時代なのかもしれません。けれども、行き着いたところに様々な助けの手があったり、想いや信念に共感して引き上げてくれる人との出会いがあるのも、人生の面白いところ。

「人が何かを始めるとき、そこには必ず想いがあります。大切にしているのは、その想いや人柄に触れ、そこに寄り添いながら新しい道が開けるような提案をすること。自分が心から面白いと思える事業であれば、立ち上げに参画させていただくこともあるんですよ」

“面白い”ことへのワクワク感をエネルギーに変えて、共感をベースに伴走する。

府中で何かに困ったとき、「この人に出会えばなんとかなる」。そんな人のひとりが、富田さんなのかもしれません。

目次

IT×経営のコンサルタント

数十枚目の自由な名刺

IT×経営のコンサルタント

“経営のコンサルタント”と聞くと、なんだか上から目線でちょっと敬遠してしまう、そんな人は多いのではないでしょうか。

富田さんにそう率直に伺ってみると、「確かに、海外では外部の専門家にアドバイスを受けるのは当たり前のことですが、日本の会社にはまだそういう慣習が根付いていないのかもしれませんね」とのこと。

「餅は餅屋」ということわざ通り、1人で悩まず専門家の手を入れることで新しい道が開けることは実はたくさんあります。また、富田さんの初回相談料は無料であるほか、必要があればむさし府中商工会議所や多摩BSC(ビジネスサポートセンター)などを通して、引き続き無料で相談を続けられるサービスにつないでくれることも。

富田さんが得意とする専門分野は、WEB活用による広報・マーケティングをはじめ、IT技術を私たちの日常や経営に落とし込むこと。電通大出身、元SE(システムエンジニア)としてIT系企業で社内事業を立ち上げてきた経験や、2016年に独立してから飲食店やロボット開発会社などの経営メンバーに入り、事業の立ち上げから参画してきた知見も活かされています。

どんな事業を営む人にも、WEBやSNSをはじめとする情報技術、IoTやVR・AR、キャッシュレス決済など、これからの時代に追いついていくために知っておきたいことはたくさんあります。

IT業界の経験が長く、自ら多彩な分野の経営にも携わっている富田さんだからこそ、実体験に基づく親身なアドバイスをもらうことができるのですね。

数十枚目の自由な名刺

「コンサルタント」という字面の固そうなイメージとは違い、富田さんはそのまま「親しみやすいお兄さん」という雰囲気。言葉やふるまいにも、飾り気やうそがないことが伝わってくるので、話しているといつの間にかリラックスしてしまいます。

「中小企業診断士の資格を持っている人は、弁護士や税理士など数ある士業の中でも社会人経験のある人が多いので、親しみやすい人が多のかもしれませんね。経営者や従業員の気持ちもよくわかるのだと思いますよ」

中小企業診断士を代表して、そう話してくれた富田さん。

そんな富田さんは、ただ相談を受けるだけのコンサルタントではありません。たとえ、はじめに報酬はなくとも、面白いと思う新規事業には経営陣の1人として参画してしまうこともある、そんなコンサルタントなのです。

はじめてお会いしたときは、次々と出てくる名刺の数に驚かされました。

一枚一枚を見てみると、クラウドサービスの会社、AIロボットの会社や、2018年10月に府中にオープンした大人の隠れ家料理店『割烹 阿吽(あうん)』など、業種もさまざま。名刺に書かれた肩書きも、取締役、理事、特別研究員、インストラクターなど、型にはまっていません。母校の電通大では、非常勤講師としてデータ分析も教えています。

「自由に生きるのが目標です。暮らしているまちのイベントや活動にも積極的に関わっているのもその一環。商店街の20数店舗の店主たちが先生になってプロの技を伝える“まちゼミ”や、2018年の大晦日に立ち上がった“ラジオフチューズ”のマーケティング面のお手伝いなど、運営全般、SNSでの集客や発信、チラシづくりなんかを自分で行うこともあります」

そう話す富田さんは、コンサルタントというより「何でも屋さん」。

「たまに、予想もしなかったような仕事が舞い込んでくるとワクワクします。やったことがない分野に挑戦するのが一番楽しい。ロボット業界に携ってみるとそこから広がる新しい世界があるし、『割烹 阿吽(あうん)』を経営しながらたまに店員をやってみるのも気づきがあって面白い。そうするうちに、ロボット導入を検討している多業種の事業者さん、飲食業を営む事業者さん、色んな方に寄り添った話ができるようになるんです」

富田さんが大切にしているのは、人のご縁と、そこからつながる面白い仕事に出会うこと。

「最近、AIが人の仕事を奪うと言われていますが、そんなターミネーターのような世界は今の技術の延長線上には存在していませんよ。それよりも、人がIT技術をもっと使えるようになれば、自分がやらなくてもすむような仕事をITに任せて、もっと創造的なことに時間を使うことができます。やりたくない仕事をするなんて人生がもったいない。もっと好きなことを仕事にして、一度しかない人生を楽しめる若者を増やしていきたいですね」

富田さんのモットーは、面白い仕事をすること。そこからさらに広がっていく面白い人生を掴み取ることです。

「府中駅前のけやき並木通りを歩いていると、必ず顔見知りとすれ違う」という富田さん。お隣の調布市にある電通大に通っていた頃から府中に暮らして20年。かつて府中の交流会で知り合い、一緒に『割烹 阿吽』を立ち上げた代表が、なんと高校時代にアルバイトをしていたという老舗酒屋『加島屋商店』が偶然にも富田さんの支援先でもあったつながりから、一緒に日本酒飲み比べのコラボイベントも企画するなど……府中の不思議なご縁は、現在の仕事にもつながっています。

「元いたIT企業でも社内の新規事業の立ち上げを積極的に行っていて、中小企業診断士はそのときに取得しました。2016年に会社を辞めたときも、1人でどうにもならないときはどこかの会社に戻ればいいという退路が残しているつもりで辞めたんです。でも、自分の全てを自由にできる環境に慣れてしまった今は、もうサラリーマンには戻れませんね」

そう言って笑う富田さんが自身に課した唯一のことは、「2017年12月からお酒を辞めた」こと。仕事柄、飲み会も多いぶん、酔っぱらっている時間をなくすことで時間の有効活用につなげているのだとか。

「『割烹 阿吽』の営業時間中はだいたいお店にいますし、仕事の打ち合わせもお店の個室を使って行うことが多いです。たまにはお店で店員をやっていることもあります。いつでも、新しい出会いを楽しみにしていますよ」

面白いことに飛び込めば、新しいご縁につながり、そこからまた面白い人生が広がっていく。それを自由に体現している富田さんに出会えば、私たちの生き方や働き方も、もっと自由に広がっていきそうです。

事業者紹介
この記事を書いた人
加藤 優/Yu Kato

「府中人」編集・ライター。歩いているだけでも楽しい府中のまちで、心ゆくまま働く人たちの話を聞くことが栄養になっています。

府中人
事業者名(店舗名)富田IT経営コンサルティング合同会社
住所東京都府中市寿町1-4-17 寿ビル4F
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